ドラッカーに教わった勇気が出る10の言葉 マネージャーよりプロフェッショナルを目指せ

ドラッカーといえば「マネジメント」。

しかしこれからの時代、個人はマネージャーでなく、ドラッカーの言う「プロフェッショナル」を目指したほうが生きやすくなるんじゃないか。

「プロフェッショナルの条件」という本

ドラッカー、「もしドラ」で流行った。

▲2009年初版。もう9年前!?

これ読んで「マネジメント」を買って読んでみたら何のことかサッパリだったんだけど、そんなボクでも繰り返し読んでるドラッカー本がある。

それは「プロフェッショナルの条件」。

この本、ドラッカーの著作の中から、個人を対象にした部分を抜き出して1冊の本にまとめたもの。

だから個人でも読みやすい。

初版は2000年。ボクが初めて読んだのは10年以上前なんだけど、まったく古くさくならないし、ますますこの本に書いてることは大事になってるんじゃないか、とさえ思う。

ドラッカーにすくわれた

この本を手にしたときは、ちょうど仕事ができず悩んでるころだった。

10年近く勤めた新聞編集の仕事から、30代半ばで営業に転職したんだけど、まったく成果が上がらず、毎日が苦しいときだった。

この本に書いてあることは、あたりまえのこと。

原理原則。

ものの道理。

手を抜かない。

近道でなく、王道。

……だからこそ、難しい!

でも、息苦しくてもがいていたぼくは、この本にすがるように、やれることを着実に、地道に実践しはじめた。

もう、ウォーリー戦における一歩のように、ペチ、ペチ、と。

▲驚異的な身体能力のウォーリーには小さなボディブローしか当たらない

すると、スルスルと営業成績が上がり、しまいには会社辞めて独立起業して4期目に突入し、なんとか食っていけてるので、原理原則、王道は正しいんだな、と感じてる。

次に「プロフェッショナルの条件」から手帳に抜き書きし、繰り返し読んで心に刻んでいるドラッカーの言葉を紹介したい。

勇気が出るドラッカーの言葉

1. 仕事が上手いか下手かは人間のタイプで決まらない

私は、成果をあげる人間のタイプなどというものは存在しないことをかなり前に気づいた。

「自分は営業がうまいタイプではないから成果があがらなくて当然なんだ」という言い分けに逃げようとする自分を否定してくれたドラッカーの言葉。

2. 仕事がうまい人は仕事を「習慣」にしている

成果をあげることは一つの習慣である。習慣的な能力の集積である。そして習慣的な能力は、常に修得に努めることが必要である。

成果を上げる人間のタイプというものが存在しないなら、成果を上げている人はどうやって上げているのか。

それは習慣。

習慣であるからには、歯を磨くように、毎日毎日、あたりまえのように「それ」をやっている。

「それ」とは?

営業で成果を上げたいなら、営業にまつわることすべて。

3. 九九のように条件反射で答えが出るまで仕事を反復しろ

習慣的な能力は、九九のように、条件反射として身につけなければならない。習慣になるまでいやになるほど反復しなければならない。

営業で成果をあげたいなら、営業という行為をくり返し、反復しなければならない。

九九のように、条件反射となるまで。

このあたりで、ドラッカーってけっこう泥くさくて根性論なんだな、と気づく。

4. 重要なことから一つずつクリアする

成果を上げる人は、もっとも重要なことから始め、しかも一度に一つのことしかしない。

時間がないので、一度に複数のことをしようとしてしまう。

しかしミスが増え、結局は時間をロスしてしまう。

有限である時間を有効に使うなら、朝起きた瞬間に、最も重要なことから、ていねいに一つずつクリアしていくしかない。

これは今でも常に意識している。

5. 「勇気」をもって優先順位を決めろ

優先順位の決定は、勇気で。

1.過去ではなく、未来を。

2.問題ではなく、機会を。

3.横並びではなく、自らの方向性を。

4.無難で容易なものではなく、変革をもたらすものを。

勇気ってなんだろう。

ギャンブルすることではないはず。

過去より未来、無難でなく変革。

斜にかまえず、真正面から愚直にやってみた。

その結果、営業成果はあがった。

調子に乗ってさらに「勇気」を徹底したら、会社をやめることになってしまったんだけど、人生楽しくなったから勇気は大事。

6. 挑戦しなければ大きな成果はあげられない

問題に挑戦するのではなく、容易に成功しそうなものを選ぶようでは、大きな成果はあげられない。

「問題」がある。

それを解決すれば成果があがるはず。

「問題」を実行可能なタスクに分割してみるんだけど、膨大な量のタスクが発生して、押しつぶされそうになる。

正直な話、放り出して逃げてもいい。

上司にはいつものように「できませんでした」と報告し、怒られればいい。

でも、やってみた。

とてつもなく面倒くさいことや、つらく苦しいこともひとつずつ取り組み、クリアしていく。

ひたすらそれを繰り返していたら、「問題」が解決され、成果があがりはじめた。

7. 集中とは「自分で考えて決める」勇気のこと

集中とは「真に意味あることは何か」「もっとも重要なことは何か」という観点から時間と仕事について自ら意志決定をする勇気のことである。

この集中こそ、時間や仕事の従者となることなく、逆にそれらの主人となるための唯一の方法である。

ここでも「勇気」が出てくる。

「時間」を、どのような「仕事」につかうか。

自分で考えて決めるのが勇気。

自分で決めなければどうなるのか? 他者に決めてもらうこととなる。

8. 自分に妥協せず正しい意志決定を

意志決定においては何が正しいかを考える。やがては妥協が必要になるからこそ。

妥協、とは決してネガティブなことではない。

自分と他者との円滑なコミュニケーションにおいて、妥協は必要なこと。

だからこそ「意志決定」というスタート地点で、自分に妥協せず、正しいことを選びたい。

意志決定が正しければ、その後の「妥協」も正しい方向を向いているはず。

9. 心配は時間の無駄

何が受け入れられやすいか。何が反対を招くから言うべきでないか。こんなことを心配するのは無益である。時間の無駄だ。心配したことは起こらず、予想しなかった困難や反対が突然現れる。

ホントにこのとおり……

だから、これまでにドラッカーさんが何度も書いてきたように、正しいことを、勇気を持って選択したい。

10. 何によって憶えられたいか

今日でも私は「何によって憶えられたいか」を自らに問い続けている。これは自らの成長を促す問いである。

フランクリンプランナーの「弔辞」のよう。

自分が死んで、葬式で家族や友人にどのように思い出してもらいたいか。

それが具体的になり、現状との差が明確になれば、その差を埋めるために行動するしかない。

マネージャーよりもプロフェッショナルをめざせ

ぼくが10年間、くりかえし読んできたドラッカーの言葉をまとめてみた。

ドラッカーといえば「マネジメント」なんだけども、これからの時代、マネージャーよりも「プロフェッショナル」を目指したほうが、個人は生きやすいのではないか。