「北斗の拳」の悪党たちに学ぶ まじめでビクビクした人生が楽しくなる7つの生き方

あたたた! 北斗既読拳!

おまえはもう、……読んでいる!

北斗の拳で人生が変わった

ぼくの人生に最も影響を与えた漫画「北斗の拳」。はじめて少年ジャンプで北斗の拳を読んだときの衝撃ったらもう。

あれから30年ほど。

最近「悪党たち」の生き様に惹かれる。斧とかボウガンで武装し、ヒャッハーして、ケンシロウに成敗される人たち。

北斗や南斗の男たちは、背負った宿命が重すぎて、いつも難しい顔。

しかし、悪党たちはいつもイキイキ。元気ハツラツ。

核戦争で荒廃してしまった世の中なのに、なぜいつもあんなに楽しそうなの?

そこで、悪党たちが楽しそうな理由を、北斗七星にちなんで、7つのポイントにまとめてみた。

「北斗の拳」の悪党たちが楽しそうな七つの理由

その一 やりたいことをやっている

もう、これに尽きる。あの人たち、いつもやりたいことやってるから。

笑い声あげながら、一直線に突っ走る。楽しくないわけがない。

みんな知ってる「ありときりぎりす」の童話。ぼくは小さいころ「あり」であることを周囲から強要され続けた気がする。つらいことをがまんしたあとに、幸せがある、ってやつ。

その影響なのか「やりたいことやったらもうしわけない」という感覚さえ、ある。

自分で自分に課している、意味不明なブレーキ。とっぱらって、今この瞬間、やりたいことに全力を注ぎ込めたら、すばらしい。

当然だが「お年寄りが大切にしている種もみを略奪する」という、非合法なことはやってはダメ。

その二 仲間と力を合わせている

ひとりで頑張るより、チームを組んだほうが可能性が広がる。

北斗の拳「ジャッカル編」で、ジャッカルという人が登場する。自分のチームを作り、生きづらい世界を巧みに生き抜こうとする男。

右腕的存在のフォックスが、補佐としていい仕事をする。

ひとりでなく、皆で協力するという生き方。

ひとりでなんでもしようとすると、すぐに限界。

ひょっとして、なにかをやろうとしてもまず「誰かに迷惑かけないか」と考えてない? 迷惑になりそうだから、ひとりでやったほうがいい、と。

でも、そもそもは、生きている限りは、誰かの迷惑になっている。

「迷惑」というからダメなのかも。「世話」と言い換えればいい。

みんなだれかの世話になっているし、だれかを世話している。だから「迷惑かな」なんて考えずに、どんどん仲間と力を合わせればいい。

その三 根拠がないのに自信だけはある

悪党たちは、なんの根拠もないのに自信がたっぷり。

作品を通して一番の自信家、アミバ。

「おれは天才だ」「凡人が天才に勝てるか」

という有名なセリフが、その自信のほどをあらわしている。その自信、根拠どこ?

しかし「根拠がない強烈な自信」は、ものごとを推し進める大きなエネルギーとなる。

だいたい、だれだってはじめは自信などない。

やれるかどうかわからない大きなことに取り組むとき、「オレならできるはずだ」という自信がなければ、やり通すことなんてできない。

なんのコネもなく、独学で、一子相伝であるはずの北斗神拳を、ちょっとだけマネできたのも「おれは天才だからできるはず」という根拠のない自信が、アミバにあったからではないか。

その四 ストイックでありながらそれを感じさせない明るさがある

悪党たちはみんなマッチョ。

「悪党だから不摂生な生活をしてるんだろうな」という先入観があるが、あれだけのカラダをつくりあげてるんだから、みんな裏ではストイックにカラダ作りをしているはず。

しかし、表ではそのストイックさをみじんも感じさせない。「おれストイックだから」と顔に書いてあるようだと、息苦しい。

裏ではストイックにマッチョでありながら、周囲にはそれを感じさせない明るくてちょっとおバカなキャラを作る。こういった生きかた、見習いたい。

その五 声が大きい

「ヒヤッハー!」(会ったときのあいさつ)

「ケ、ケンシロウ!」(相手の名前を呼ぶとき)

「おぼえてやがれ!」(わかれのあいさつ)

悪党たちは、いつも大声。

生きる姿勢は、声に出るという。小さい声でぼそぼそしゃべると、こちらの考えが伝わらない。

はっきりと、大きな声でしゃべりたいもの。

でも、奇声をあげるのはやめておこう。

その六 身だしなみに気をつかっている

悪党たちの髪型は、モヒカンであることが多い。

「モヒカン」といえば、髪型でなく悪党たちそのものを指すことさえある。

そんな悪党たちの代名詞でもあるモヒカン、維持するにはとても手間がかかる髪型だ。

映画「マッドマックス2」で、ヴァーノン・ウェルズが仲間に頭を剃らせているシーンがある。毎朝、あれをやる。やらないと、キレイなモヒカンを維持できないから。

それほどの手間をかけて、身だしなみに気をつかっている。

また、拳王や聖帝の直属軍は軍装が統一されているが、それ以外の悪党たちはそれぞれが自前で衣装や武装を整えている。

どれも個性的で、「悪党だ!」というのが一目瞭然。

髪型と装いで、己の生きざまとアイデンティティを体現していて、これも見習いたいポイント。

その七 実はけっこう頭もつかっている

マッチョでおバカなキャラである悪党たち。実はけっこう頭もキレる。

おのれの宿星として「美と知略の星」を持つユダ。作中で最も頭がきれる悪党だ。そもそも、ほんとは「妖星」なのに、それを「美と知略の星」と言い換えて印象操作をはかるあたり、かなりの策士。

しかし「妖星」というちょっとネガティブな感じの運命に生まれてしまったことを前向きにとらえ、自分を信じて走り抜けたその生きざまに心を打たれる。

最期は好きな相手の胸の中で死ぬことができ、本望だったのでは。

ジャッカルも、頭がキレる。「神をもあざむく」と自称するほどの策略家。強い相手と戦うリスクを冒さない。

組織のトップともなると、さまざまな策をめぐらすことも必要となる。水不足のはずの世界で、真っ昼間から風呂につかるほどのぜいたくをしていたから、その組織運営はうまくいっていたはず。

ケンシロウがくるまでは。

根拠のない自信持って大きな声出してやりたいことやっていこう

まじめで頭がかたくて、いつも周囲の視線にびくびくして、やりたいことをやれずにがまんする。

そんなふうに、生きてこなかったか。

「北斗の拳」の悪党たち、楽しそうじゃない? どうすれば彼らのように楽しく生きれるんだろう?

ふりかえってみよう。

  1. やりたいことを全力でやる
  2. 仲間と協力する
  3. 根拠がない自信を持つ
  4. ストイックな努力を重ねながらそれを表に出さない
  5. 大きな声でしゃべる
  6. 身だしなみに気をつかう
  7. 頭もつかう

という7つのポイントを念頭に今を生きれば、自由にのびのびできるかも。

▲北斗の拳のスピンオフ、イチゴ味。原哲夫先生の絵はずいぶん変わったが、あえてジャンプが熱かった80年代の絵柄をコピー、現代に蘇らせ大ヒットした作品。

▲80年代の絵柄コピー度最強といえばコレか。男塾の伊達臣人のスピンオフ。