LUMIX S1R/S1の本気度におどろき ミラーレス戦国時代の幕開けに胸がときめく

ミラーレスカメラのG9 PROを使っていることもあり、フォトキナ2018のパナソニックの発表を興味深く観ていたのだが、予想のはるかに上を行くパナの本気度におどろきつつ、写真初心者ながらフルサイズミラーレス戦国時代の幕開けに立ち会えたことを喜び、思ったことを書いてみる。

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ライカ パナソニック シグマがタッグを組んだことにおどろく

パナソニックがフルサイズミラーレスを開発してるよというリーク情報が流れたとき、

「マイクロフォーサーズで協力関係にあるからライカのLマウント借りるんじゃね?」

という情報が流れ、しかしすぐに

「ライカが安売り上等のパナにマウント貸すなんてあり得ない」

と否定するウワサが流れ、加えてオリンパスはフルサイズの話に乗らないこともささやかれていたので、カメラメーカーとしてはブランド力が弱いパナソニックが自社でゼロからマウント開発するなんて大丈夫? と心配だったが、フタを開けてみたらライカとシグマとの協業でしっかりLマウントに乗っかっており、えらく強力なアライアンスだなー、とびっくりした。

ライカとパナソニックのカメラは食い合いしないだろうし、シグマもLマウントカメラを作るそうだけど、そこもかぶることはなさそう。

しかしレンズはいいペースで増えるんじゃないか。

パナソニックはメチャ本気だし、シグマも自社のSAマウントから乗りかえるわけだから力入れてくるだろう。

▲パナソニックの本気度をあらわすインタビュー。「50mmF1.4は強烈なレンズ」と自分で言っちゃうほど本気。あとソニーに真正面からケンカ売ってて面白くなってきた……!

EFマウントをEマウントにするMC-11というアダプターをシグマが作っているんだけども、これのLマウント版も出るそうで、楽しくなりそう。

シグマのフォビオンセンサーのLマウントのフルサイズミラーレスカメラにも興味がある。

初心者こそセンサーサイズよりもレンズとカメラの機能に金を払ったほうがよくない?

G9 PRO、初心者の私には過ぎたカメラなんだけども、初心者こそセンサーサイズではなく、レンズとカメラの性能に金払うべきだな、と感じる。

レンズに金かけろ、は言うまでもなく。

カメラの性能ってつまり、強力な手振れ補正とか、6Kフォトとか、操作性のためのボタンやダイヤルとか、あるいはスペックにあらわれないタフさとか。

初心者でも失敗しにくく、シャッターチャンスさえさかのぼることができて、ボタンやダイヤルが多くて操作が難しそうでありながら実はかなり考えて設計されてて、ふところが深い。

G9 PROはそんなカメラなんだけども、人気はあまり無いようで、もったいない。

レンズキットなんか、これだけいいレンズがついてこのお値段なんてとてもお買い得なのに、もったいない。

カメラが欲しいという友人に、マイクロフォーサーズをすすめたら、一眼レフとミラーレスの違いをわかっていないぐらいなのにセンサーサイズの違いは知ってて、画質がいいだろうということでニコンの廉価なAPS-Cの一眼レフを購入してたんだけど、世間の認識ってそんな程度なのよね。

私もそんなところあるけど。

パナソニックのカメラメーカーとしてのブランドが向上するか

パナソニックは、センサーサイズの小ささで過小評価され、カメラメーカーとしてのブランド力も高くはない。

プロ向けのフラッグシップを持つか持たないかで、カメラメーカーのブランドの高低は決まる。

ニコンとキヤノンしかり。

ソニーはコニカミノルタのαを継承してフルサイズミラーレスに発展させたから生き残り、カシオはそういう手を打たなかったからデジカメから手を引くことになったのではないか。

パナソニックはプロ向けとうたうG9 PROを開発したものの、センサーサイズの小ささゆえにカメラのヒエラルキーをくつがえすことができなかった。

しかし、フルサイズであるS1R/S1がプロ機として一定の評価を得れば、パナソニックあるいはLUMIXのブランドが高まり、マイクロフォーサーズのGシリーズも見なおされる、かもしれない。

αのAPS-Cがそうであるように、Gシリーズは影が薄くなり開発後回しになるんだろうけど。

LUMIX S1R/S1は初心者の私が買うようなカメラではないがフルサイズミラーレス戦国時代を楽しみたい

S1R/S1を買うかというと初心者が手にするようなカメラではないから買わない。

そんなカネあったらG9 PROのレンズが欲しくて、

▲VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0

これと、

▲VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0

このレンズそろえたらだいたいのものは撮れるから、いずれ入手する。

特に望遠ズームは早くほしい。画像サンプルをながめ、店頭で実物を触ってみると、400mm相当なのにコンパクトで写りもいい。

仮に将来、Lマウントのフルサイズミラーレスを手にすることがあっても、望遠に強いマイクロフォーサーズの強みを生かせる、腐ることはないレンズだ。

ポートレートをS1+50mmF1.4で、望遠はG9 PRO+VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0という構成にすれば、UIはある程度統一されているはずだからいい組み合わせになるだろう。いやどうせならフルサイズはシグマのフォビオンセンサーにすればおもしろい……

などと妄想もふくらむ。カメラってこの妄想が大事で、キヤノンとニコンは長時間かけて築き上げた巨大な一眼レフシステムを背景に、ユーザーに夢を見させ、妄想を抱かせながらシェアを維持してきたともいえるだろう。

ミラーレスカメラの隆盛により、一眼レフシステムという資産をいったん無かったことにしてゼロから仕切り直せる芽が出てきたから、ソニーもパナもこれだけカメラ事業に力入れてるわけだし、キヤノンもニコンも今のところは動きが鈍いものの迎撃の体制をとっており、レンズ交換式デジカメは戦国時代の様相を呈してきた。

思えば、ミラーレスカメラをはじめて作ったパナソニックと、そのミラーレスカメラをプロが使うフルサイズにまで発展させたソニーが激突するというのも感慨深い。

前出のリンク先のインタビュー記事で、パナソニックの担当者が、

LUMIX Sはプロフェッショナルを想定しており、すでに市場にあるフルサイズミラーレスとはターゲットが異なると考えています。

と述べているのだけど、「すでに市場にあるフルサイズミラーレス」ってαだよね、これはケンカ売ってるんだよね、パナソニックとソニーの戦いがまさかプロ向けカメラ市場で火蓋を切って落とすなんて面白すぎない? ということで次に新しい情報が出るであろうCP+2019が楽しみになってきた。