信用経済の時代 会社辞めて起業しても食べていくたったひとつの方法は「約束」を守ること

信用経済、あるいは評価経済とも。個人の信用が価値を生む、というやつ。確かに、そんな時代が来ている。

会社辞めて起業して、これから辛酸を舐めるんだろうと覚悟してたら、退職前の職場のお客さんから「ちょっと来いよおまえ使ってやるからよ」みたいに声がかかり、なんとなく仕事が増えてきて、こんなはずはない、独立起業ってもっと胃に穴が開くほど辛いんじゃないのか、と。

自分でこんなこというのもあれだが、私は信用が高かったので、使ってもらえた。資本を持たない私、そして設立したばかりの法人と取り引きしてもらえるなんて、そういうことでしか説明がつかないのよね。

信用を高めるには「約守られる 破られる 約束のアンバランスの不思議

これをやれば信用が高まり、信用経済の波に乗れて会社辞めても食っていけるかもよ、というたったひとつの方法、大原則をここでは書いてみよう。

「約束」を守ろう。

約束を守れば、あなたの信用が高まる。約束を破れば、信用は低くなる。あるいはゼロになる。

あ、ひょっとして今、

「約束守るなんて簡単だ。それで信用経済の恩恵を受けることができれば苦労しない」

って思いました?

では、ちょっと話がそれるけど、最近約束を破られたことはあります?

たくさん、あるはず。

自分が相手にした約束は守っている。相手が私にした約束は破られている。

多くの人は、そう思っている。すると、守られている約束と破られている約束が、アンバランスだ。

なぜ、こんなことになるんだろう。

約束したことを忘れる 破ったことも忘れる 全部忘れるのが人間

それは、自分がした約束は忘れるから。なので、約束を破ったことも忘れている。

反対に、相手が自分にした約束はおぼえている。約束を破られたことも、おぼえている。

自分が相手にした約束を、本当に守れているか、考えてみよう。

訪問する時間を守っているか。本当に、1分の誤差も無いか。

契約書、提案書、見積書といった、お客さんに提示した文書に書いてあることを実行しているか。本当に、すべて文書どおりに実施しているか。

商談や打ち合わせで、口にしたことはやったか。ちょっとした雑談でも、全部やったか。

「その件、あとで調べてメールします」

と返事したら、必ず調べてメールしたか。

お客さんから本を薦められて、

「読んでみますよ」

と返事したら、読んで、読んだことを報告したか。

約束を守るとはそういったことの積み重ねだ。地味で、泥くさく、めんどうくさい。

約束を破られても怒らない 怒られないから気づかない

約束は、破ってもスルーされる。

訪問時刻が1分遅れても、怒る人はそういない。送りますよといわれたメールが来なくとも、薦めた本が読まれなくとも、いちいち人は怒らない。怒ってくれたら、約束を破ったことに気づくことができるのだが、「怒る」というのは膨大なエネルギーを消費するので、誰も怒りたくない。

しかし、相手は約束を破ったことを許しているわけではない。ちゃんとおぼえている。

この人はあの約束を守っていない。あの約束も。あの約束も。あれも。あれも。そういう人なんだ。

あなたも、他者をそう評価しているし、他者からはそう評価されている。

こうやって、約束を守る破るのアンバランスが成立する。

約束を守るたったひとつの方法 それはメモすること

だから、約束をいちいち守る人はレアだ。大事な約束をひとつ守るだけではだめで、言ったことは全部守る。

約束を守り続けると、信用が高まっていき、「あいつは約束を守るやつだ」という評価が、次第にかたまっていく。

しかし、人間は約束を忘れる生きもの。約束したことをおぼえておいて、実行するにはどうしたらいいのか。メモするしかない。

お客さんとの打ち合わせは全部メモする。打ち合わせ後、すぐに議事録にして、共有する。議事録の課題をクリアしていくことが、タスクとなる。次の打ち合わせには、前回の議事録から、なにがどれだけ進捗したかをメモして持参する。

私は営業がヘタでどうしようもなかったので、手探りで、苦し紛れにこういうことをやっていたのだが、いつのまにか成績は向上し、お客さんからの評価がずいぶんと上がっていた。きけば、いちいち議事録を作って共有するような営業マンは、競合先にいないんだ、と。

というか調べてみたら、社内にも、まともな議事録を作っている営業マンはいなかったのだが。

社内や、友人や、家族。約束したことは全部メモして実施すれば、信用は上がる。SNSを利用すれば、信用経済の効果は増幅されるだろう。

地味ですぐには効果が出ないが 今からメモして信用経済の波に乗れ

約束を守り続けて信用を高めて信用経済の波に乗ろう。そのために、自分がした約束は全部メモして守ろう。

時間はかかるし、地味だ。

しかし、

「あいつは約束を守る」

という評価は、最強のブランディングだ。会社を辞めて起業して、ひとりで競合他社と戦い、生き残るには、約束を守って信用を高めよう。そのために、今この瞬間から、約束をメモしてみよう。