うつ病でニートだった嫁が起業して始めておカネを稼ぐまで

大学中退で鬱病で無職だった嫁が、起業して始めて事業を成功させた。なんだかスゴいなーと思うのでこれまでの軌跡をまとめておく。

彼女は大学中退で無職で鬱病で

▲ヨッメ

嫁、出会ったころは22歳だった。そのころ私は44歳で、歳が半分の女性とお付き合いしたわけで、自分でもどうかしてんじゃないかと思うので「この変態」という罵詈雑言も甘んじて受けよう。ところで「歳が半分の若者」という点を差し引いても、彼女はいろいろとおかしかった。

大学を中退して、無職で、「シューマイにグリーンピース乗せる」ようなバイトをたまにやったり、気に入らないから止めたり。

生活リズムがグダグダで睡眠時間がえらく長い。数週間寝込むこともある。いっしょに住みはじめたらそういうことがわかってきて、私はできるだけ規則正しいリズムで生活したい人なんだけど、他者にまでそれを強要できないしなー、ということで放っておいた。

好きにしなはれ、と。

しばらく後で、あんまりおかしいので引きずって医者に連れて行ったらうつ病の一種だと診断されて、むりやりに頑張らせなくて正解だったなーと胸をなで下ろしたが。

ブログを書かせてランサーズでライターやらせてみたら

彼女は病んでて、「美しい」というか、もっと突き詰めていうと「顔の造型の良さ」に異様な執着を持っていて、美容整形をすでに何度かやっていた。

病んでるなー、というのはツイートを読んでたらわかった。ツイートのひとつひとつが味わい深い。

▲嫁の破壊力あるツイート

もっと長文書いたらおもしろいだろうと、すでにレンタルサーバにWordpressをインストールして自分のブログ書いてた私は、もうひとつWordpressをインストールし、「美しくなければ生きていけない」というタイトルを勝手につけて(レイモンド・チャンドラーの「タフでなければ生きて行けない〜」みたいでカッコいいですよね?)、彼女に「なんか書いてみなはれ」と投げてみた。

▲ヨッメのブログ

するとあの人、ガーッと書き始めて、暗い情念というか、燃えるような執着を抱えた者が書くテキストは迫力があっておもしろいなーと思ってたら、あっという間にPVも収益も私のブログを追い越していった。

あと、ランサーズでライターやってみなはれ、とすすめたら「在宅でやれるならいっちょやってみるか」と書き始め、横から見てると報酬の低さが地獄でしかなかったのだが、それでもコツコツと彼女は仕事をこなし、納期は守るし文章もきちんと書けるしで文字単価は順調にアップし、ついにはブログやツイッターアカウントに直接仕事の依頼が舞い込むほどになってた。

狂うほどに執着すれば武器となる

彼女の美容整形にかける執念は狂っていて(「狂う」というのは悪いことではないのでこの表現を使う)、とうとう頭蓋骨と顎を切断加工して顔を小さくする「ルフォーSSRO」という手術をして別人のように顔を変え、それだけでは飽き足らず、ルフォーSSROという手術が好きすぎてツイッターで医師とからんだり、口腔外科の学術書を読みあさったりするようになった。

▲関連記事

ツイッターでも美容整形アカウントとしてフォロワーが増え、顔の造型に悩む女性からの相談が増え、実際に相談者と会ったりするようになった。

美容整形したい女性からすれば、すでにその美容整形をした女性を肉眼で確認し、話をきくのは、得がたい経験らしい。

世の中にはいろいろな「困りごと」があって、その解決を手助けできるような強みは武器となり、人が集まるのだな、と横から見ていて感じた。

その「強み」を得るには、狂うほどに執着して、なにかを追い求めなければならないのだが。

美容カウンセラーとして初めての報酬をいただいた嫁

▲初めてのセミナーを成功させた嫁と近所のイタリアンで祝杯を

そんなこんなで「あなたにお会いしたい」という依頼が増え、しまいには美容整形を通り越して人生相談みたいな案件も増えてきた。女性の美醜には少なからず人生がつきまとうようだが、そんなヘビーな話をきき、精いっぱい応答して帰宅した彼女は疲れはてて「もうこんなんせえへんで」と寝込むこともあった。

それでも美容整形を愛している彼女は、依頼があれば喜んで出かけていったが、時間と交通費は負担になるし、気軽にアポを入れておいて気軽にキャンセルするような人も出てきて、いよいよビジネスとして展開するときかな、と決断して、おカネを頂戴して顔の悩みをカウセリングする、というサービスをスタートした。

と思ったら、いつのまにか、複数人を対象とした有料セミナーまで企画して、ツイッターで通知したらあっという間に満席となり、先日それが無事に終わったところ。

用意の手間や、会場のレンタル費などを勘案するとぜんぜん赤字なのだが、自分ひとりで有料の講座を企画し、お客さんから報酬を頂戴し、実施し、成功させた、というのが感慨深い。

あのニートが。鬱で無職で寝込んでいた彼女が。